トップオブザワールド
「ご近所付き合い」
これはプラトンの時代から続く永遠のテーマである。多分。
以前ブログにも書いたが、私の上のフロアには「絶対に挨拶をしない人間」が生息している。
狭いエレベーター内で「おはようございます!!!」と絶叫しても返事がないのが恒例の流れだ。
ところがだ。
先日、エレベーターで鉢合った時に、なんとむこうから挨拶をしてきたのである。
「おはようございます。」
と。
面食らった私は、小さな声で「おはっす。」としか言えなかった。
しかしまあ、ついに奴も人と人の世をまともに渡り歩けるようになったのだなと、少し良い気分で仕事に向かったのを覚えている。
ある日のこと。
奴の部屋番号のポストにガムテープが貼られていることに気づいた。なんと、引っ越してもぬけの殻になっていたのである。
つまりだ、彼の挨拶は最初で最後となってしまったのだ。
2年近くに渡るマッチアップ。その試合数、恐らく数十にものぼっていたのに。
きっと奴は自分の当マンションにおける寿命が近いと悟り、辞世の句として声をかけてきたのに違いない。
私は思う。
あの男は、武士だったのだ。
この時代に、武士と巡り会えた奇跡。
神に感謝。
桜
桜が咲く季節。
それは、新たなる出会いと別れの季節。
私は桜が嫌いだ。
なぜなら、近年良い思い出がないから。
昨年。
長く付き合った彼女との別れ。
大型案件の佳境で、時間がわからなくなるほど多忙な3月末。
23時頃に東京駅のカフェに呼び出され、「I have a dream」なる大演説を拝聴。
かつては国籍も違った彼女のアメリカンドリームを応援するべく、袂を分かった。
そんな彼女は、一年もしないうちにアメリカへ行くことを何故か諦め、今はオランダ移住を考えている。
今年。
以前から懇意にしていた女性と昨年末から付き合っていた。
外国人である彼女が日本でしたいことを応援すべく、転職活動などを手伝う日々。
しかし、とある面接での失敗を契機に、私の面接対策のやり方に不満を覚えたのか連絡が取れなくなることに。
まさに、それは3月末の桜が咲く時のことだった。
なぜだ。
桜が満開になり、皆が「ビューティフォー!!」と嬌声を上げるときに、私はしんどい思いをしなければならないのか。
しかも、3末から突発性難聴になっている。
これはいわゆる「神が与えた試練」ってやつなのですか?
当方、そっち方面の知識薄弱でようわかりませぬ。
良い機会なので、冷静に考えてみたいと思います。
ここ最近の案件に共通していることは、外国人×コンサルタント×美人という属性の人と付き合ったということです。
正直、日本人と付き合ったのははるか昔なのであまり良く覚えていないのですが、そちら方面の人と比べると、外国人は「我が強い」です。
また、コンサルタントという職業についている人は、その他業種の人と比べて「我が強い」です。
さらに、美人なる人は、失礼ながら容姿が一般的な人と比べて「我が強い」です。
つまり、外国人×コンサルタント×美人は、一般的な日本人女性に比べて何倍も「我が強い」ことになります。
そして、「我が強い」とオブラートに包んだ言い方をしてきましたが、ストレートに言うと「わがままガール」とリフレーズしても全く違和感がないのであります。
当方、曲がったことが嫌いなので、如何にbeautiful girlであったとしても無礼なことをすれば注意せずにはいられないロックな人間なので、衝突がしばしばあったのも事実です。
しかし、一般的な人の8倍ほどわがままガールの猛攻を受け止め続けたことも事実であり、この数年間で何かのパラメーターが飛躍的に上がったと確信しております。
いつの間にかレディーファーストの所作が体に染みついていたり、驚くべき成長です。
とはいうものの、ワタクシもアラサー。
正直、もうわがままガールに接するのは心底疲れました。
外国人×コンサルタント×美人
さて、先ずはどの要素から削りましょうか。
とりあえず、コンサルタントですかね。
ああ、でもやっぱり日本人女性がいいかもしれない。
美人?それはそれは出来れば外したくないのですが、この際目をつむりましょう。
完全に、今までの傾向から外れた路線に向かおうとしています。
コンサルタントじゃない日本人女性、ぜひ僕のパートナーになってください。
新品のエアリズムボクサーパンツを履いてお待ちしております。
厄年
「厄年(やくどし)は、日本などで厄災が多く降りかかるとされる年齢のことである。科学的な根拠は不確かで、陰陽道由来とされるものの出典は曖昧である。」
「一般的に男性と女性の厄年は異なり、本厄は男性の場合は、数え年で25歳、42歳、61歳、女性の場合は19歳、33歳、37歳とされている[1]。特に男性の42歳、女性の33歳は大厄と呼ばれ、凶事や災難に遭う率が非常に高いので十分な警戒を要するとされている。」
(出所:Wikipedia)
ワタクシ、上記の本厄には当たらないものの、今年ヤバいです。
1月1日。新年最初の食事で、奥歯が砕ける。
2月。インフルエンザにかかり、40度まで体温上昇。生死の境をさまよう
3月。突発性難聴にかかり、低音が聞こえなくなる。
毎月なにかしら体調への異変が起きており、このままのペースだと年末には五感を失っているのではないかと思います。
さあ、今月は私の身に何が起こるのでしょうか。
乞うご期待です。
文春
大学からの友人の一人に、天真爛漫な女の子がいる。
楽しそうだからという理由で、突然ダンボール生活を始めたりするような奴だ。全国の家なき子を何だと思っているのだろうか。
そんな彼女が年末に行ったエチオピア旅行で事件が起こった。
どうやら旅行先で会社貸与のwifiを使って諸々の営みをしたらしいのだが、帰国後に会社から高額通信料を請求されたのである。
その額なんと、約1300万円
ポルシェが買えるではないか。
いやいやどんだけ通信したんだよ、8Kでエロ動画でも見たのかよ、と思ったがこの際まあ内訳はいい。
てか、会社のwifiを私用で使うなよ、と論点もあるがこれもまあいい。みなさんも大体会社貸与の携帯やPC等を私用で使いまくっているでしょう。
しかし、だ。法人間契約をしているのに、これほどまでの高額請求を全て右から左へ流すように個人に請求していいのだろうか。
彼女の会社側も、明確にwifiの個人利用を禁止する規定は設けていなかったし、そもそも通信会社との契約で通信料のキャップを設けたり、アラートを通知するようなオプションを付けるべきだろう。
現在、彼女は全力で会社ならびに通信会社と徹底的に争う姿勢を見せている。
僕だって1300万円もの失禁するような金額を請求されたら、速攻で家族との縁を切ってから香港あたりに亡命すると思う。そのくらい酷な状況なのだから戦うのは当然だ。
そんなわけで少しでも彼女の力になりたく、会社の上司である弁護士に相談をしてみた。
その男、東大法学部を卒業し、名門弁護士事務所・外資系投資銀行・海外ヘッジファンドを渡り歩いた鬼才。行列の北村弁護士とずんの飯尾を足して二で割った風貌。常にシャカシャカ早歩きで移動している天才。
お金はいくらでも持っているはずなのに、なぜか2000円の時計を買うのに2週間も迷い、軽量性および防水性にこだわった結果スーパーのレジ袋をバッグ代わりにサンダルを履いて電車通勤。
そのレジ袋の中身は、なんと海パンのみ。退社後に訪れるプール用だ。
はっきり言って、弁護士バッジがなかったらただの変態である。
独断と偏見だが全裸が似合いそうなので、「全裸弁護士」と呼ぶことにする。
さて、その全裸弁護士だが、最近ランニングにはまりはじめた。
40後半のいい年なので、所詮ジョギング程度かと思った。
ところがだ。初めてから数か月で、ハーフマラソンを1時間半を切ったのだ。
つまり、1キロを4分半以下で走るのである。恐ろしいスピードだ。
そこで先日、全裸弁護士がどれだけ早いのかを、ジムのランニングマシーンで検証した。
当方、社会人になってからまともに運動をしていないが、中高は野球等部活に明け暮れたため基礎体力はあると謎の自負。
・・・結果、5キロと持たなかった。正直あの全裸弁護士がこのような高速で動いていることに畏怖を感じる。
世の中、知力も体力も化け物じみている人はいるものだな、と実感した日であった。
なんの話でしたっけ?
三郎
職場の私の前には、「パンチ」と呼ばれている先輩が座っている。
なんでパンチなのかは割愛するが、その先輩が夜中に騒ぎ始めた。
「祭りだ!!」
と。
隣にいたチームヘッドがこれに反応。
「パンチさん、明日はゴンドラに乗って半被を着て出社してください」
なるほど、明日はカジュアルフライデー。
本当に半被を着てくるのかな、と気になったのは一瞬。
最近、ずっと22時より前に帰ってないなあ。。
ご近所付き合い
「東京の人間は、他人に無関心だ」
まあ、よく聞く言葉である。
もしそれが本当だとしても、別に悪いことではない。私は、他人との距離は適度に保ちたいタイプなのでむしろ居心地が良い。
恐らくアメリカに移住したら、あの機関銃のように放たれる"How are you?"からの小粋なトーク文化で息絶えるに違いない。青白い顔をしながら "fine, man"と言い残しこの世を去るだろう。
さて、私はとあるマンションに三年住んでいるが、実は新築の段階で契約をした入居者第一号である。つまり、「ファースト・マン」「ザ・ボス」といった立ち位置であり、今あるマンションは私が育てたと言っても過言ではない。
そんな私は、如何に東京砂漠と言えども最低限のマナーは必要だという意識から、マンションの後輩たちや清掃のおばちゃんに対して「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」の基本三原則を欠かしたことはない。
「立派な男」である。
ところがだ。
私のワンフロア上の住民に輩がいる。
何回も、何十回も挨拶をしてるのに、挨拶を返してこないのだ。
狭いエレベーターの中で「おはようございます」を発し、返答がない時の気まずさ。筆舌に尽くしがたい。
いい加減腹が立ったので、一度ドアが閉まった後のエレベーターの中で向かい合わせに立ち、正面切って挨拶をした。
果たして返事はなかった。
SEALsなみの精神力の強さである。
よくよく思い返せば、上述の彼は異常であるが、他の殆どの住民も私から挨拶をしないと何も言ってこない。
やはり、東京の人間は他人に無関心なのだろうか。
ところがだ。他人に対する荒探しとなると彼らは執念を燃やすらしい。
一度、荷物を運ぶためにマンションの前に車を止めたことがある。前といってももちろん出入りの邪魔にはならない位置だ。クロネコヤマトだってしばしば止めている。
そしたらなんと翌日。マンションの管理会社名義で、「マンションの前に車を止めないでください。他の住民の方からクレームが入っています。」と怪文書が届いたのだ。
正直、戦慄した。駐車時間は正味30分程度であったのに、その短時間で私を特定し、管理人に通報した人がいるのだ。
その情報収集力の高さたるや。内諜か公安の人でも住んでいるのかと唸らされた。
もう一つ通報されたエピソードが。
二年前、海外での仕事から2か月程ぶりに帰ってきたときのことだ。
帰宅の翌日、マンションの管理会社から「他の住民の方から、物音がうるさいとクレームが入っています」と電話がきたのだ。
物音が、うるさい
おかしい。
私は常識的な時間帯にて普通の人がやるような営みしかしていなかったはずだ。
そうとなれば、自分の家なのにコソ泥のようにつま先立ちで過ごせというのか。
正直この時ばかりは呆れ果て、「久しぶりに家にいるので、そりゃ相対的にうるさくなるでしょうよ」と管理会社に訴えたのを覚えている。
きっとあの日は、部屋の中で屁をこいただけでも通報されたであろう。
このように中々愉快な住民たちに囲まれながらの生活であるが、一度だけ私自身も他の住民に嫌な思いをさせてしまったことがある。
ある湿度の低い日。
マンションのエレベーターにて。
私は生来、唇が乾燥しやすく、その日も安定して唇が渇ききっていた。
水分を失った唇はひび割れて血が滲みうるということは誰もが知っているが、まさにその状態である。
私はエレベーターに乗ってから、唇の状態が気になって仕方なかったので、指を当てて血が付着するか否かをチェックすることにした。
と、その時である。エレベーターのドアが開いたのは。
どうやら途中のフロアで止まったらしく、ドアの向こうにはマンション唯一の金髪外国人女性が立っていた。
が、彼女の様子がおかしい。
目は大きく見開かれ、あろうことか "Oh..."と一言。
聡明なワタクシは、0.8秒で何が起こったのかを理解した。
要は、唇の状態チェックの仕方がまずかったのである。
私は、 人差し指と中指の二本を唇に当て、放し、血に染まっていないかを確認していた。
その唇から指を放した丁度その瞬間、ドアがオープンしたのだ。
彼女から見る私の行動、それは・・・
完全に、投げキッス。
恐らく彼女はマンションに引っ越してきてからまだ日が浅い。
いくら他の住民と交流したくともそんな機会はないし、彼らは無口だ。
(ヤハリ TOKYO PEOPLE ハ ツメタイノネ。ウワサニハ キイテイタノダケレドモ)
特段会話なんてないし期待もしちゃいない。
そんないつも通りの平凡な朝に、彼女は突如として投げキッスをされたのだ。あろうことにマンションのエレベーターで初めてあった奴に。
国が国であれば訴訟ものである。
さて話は戻すが、その直後のワタクシと彼女である。
さすが、欧米系女性と言うべきか。
すぐに立て直し、にこやかに「オハヨウゴザイマス」と言いながら、何事もなかったかのようにエレベーターに乗ってきたではないか。
こちらと言えば、「いや、実はですね、先ほどの行動は投げキスじゃないんですよ。あれは唇から血が出ていないかどうかの状態チェックでして、ええ、本当に誤解なのですよ。すみませんね、驚かしてしまいまして。ところで貴女はお綺麗な方ですね。」というのを英語にリフレーズすることにメモリを使い果たしていた。
結局、「あ、おはようございます」としか言葉は発せず、誤解を解くことはできなかった。
そんな彼女が今の私の奥さんです。
・・・なんて展開になるわけもなく、未だに会う度に気まずい思いをしている。
キャリア論
私はGLAYが好きである。
ただ正直、歌詞が好きなわけではないし、世界観が好きなわけでもない。大体において「会いたい」「愛してる」と言っているだけではないか。メンヘラか。
じゃあ、なんで好きなのかというと、単にTERUの声とメロディーが良いのだ。
然しながら、そんなGLAYの曲の中でも珍しく歌詞に魅了されたものが一つ。
”Pure Soul” である。
この曲にも相も変わらず「愛」というテーマが含まれているのだが、特筆すべきは、もがき苦しみながらも前に進んでいく生き様が描かれていることだ。
歌詞の中には、このようなフレーズがある。
「繰り返す暮らしの中で 避けられぬ命題を今 背負って 迷って もがいて 真夜中 出口を探している 手探りで/賽を振る時は訪れ 人生の岐路にたたずむ」
というわけで突然ですがワタクシ、人生の岐路にたたずみ、キャリアの選択に迫られております。
略歴を申し上げると、新卒で大学を飛び出た後、大手メーカー⇒外資コンサル⇒金融専門職と、スキルセット的に関連性がない業界を渡り歩いており、しかもその間なんとたったの4年。
完全にジョブホッパーです。どうもありがとうございました。
そんな完全にジョブホッパーなワタクシは、記念すべき3回目の転職をしようとしているのです。最早、ジョブホッピストとでも呼んで頂きましょうか。
思えば昔から、
採用担当者:うーん、辞めるの早くない?うちではちゃんと中長期的なキャリア志向をもって勤めてもらいたいんだけど、大丈夫?
当方 :ご安心ください。御社には強い縁を感じております。
⇒ 一年後に退職
というサイクルを繰り返してきており、人事泣かせのクソ野郎であることは間違いありません。
転職エージェントにも多数登録しており、そろそろ「あいつまた来たんだが」とエージェント間でも噂になっている可能性すらあります。間違いなくホッピストです。転職することが生きがいなのです。
懺悔はさておき、今回はどういう決断に迫られているかと言いますと;
①コンサル業界に戻る
②金融業界にStayする
この二択です。しかもたちが悪いのは、②を選択したところで転職になります。
より細分化するとこうなります。
①コンサル業界
ア)Pure戦略系
イ)デジタル戦略系
②金融業界
ア)プライマリー(大手IB/ブティックファーム)
イ)FAS系
さて、そもそも将来的に何を目指しての進路変更なのかと言いますと、以下の超漠然とした理由に基づきます。
i) もっともっと金が欲しい
ii)何かしらのスペシャリストになる。但し、レガシーとならない分野
iii)将来的にLiquid Workforce的な働き方をしたい
iv)アジア(中国等)に強いおっさんになる
これを満たすか否かの得点化をしたのですが(面倒なので得点化プロセス割愛)、上記①ア)イ)②ア)イ)の四者が四者ガップリ四つ状態になっており、判断がつかないのです。全盛期の朝青龍 v.s. 白鵬を思い出して頂きたい、あんな感じである。なんなら、ノゲイラ v.s. ジョシュ・バーネットでもよい。
ところで、私はジョシュ・バーネットが好きである。あのレスラー体型で寝技スキルが高いのがポイントだ。しかも元UFCヘビー級王者。スタンディングはショボいが、それはまあご愛敬。もしも生まれ変わったら、そこは普通にジョシュではなく地主の息子に生まれたい。
話を戻すが、そうこうウダウダ転職活動をしている間に、現職で異動辞令が出てしまってさあ大変。
Google先生に問いかけ、転職エージェントにキャリア相談名目でかけこみ、面接の日程を後回しにする日々です。
そして、近々異動先での歓迎会。
そこでワタクシはきっとこう言うでしょう。
「憧れのラインに異動できて光栄です。全力で業務に取り組む所存です!(あー、もう飽きたよ~)」
結論、「考えるな、感じろ」って言葉を実践出来たら最高ですよね。